●台湾での出会い
6月8日
今回も前回同様シンガーポール支社から同じタイミングで台湾に来ている同僚がいた。
彼はシンガーポール人で東南アジアを中心に常にビジネス出張に来ている。もちろん日本や韓国も。
だから彼には年に何回か会う。
彼はそんな事からか、人とすぐ溶け込む力を持っている。
日中の仕事を終え、夕飯を地元オフィスの同僚2人と彼を交えて中華料理屋にて食べる。
毎度のことながらこれ以上食えないという位たいらげてそろそろお開きという事になった。
そこでシンガポールの彼が俺にナイトマーケットに行きたい?
と聞いてきた。外に出るのが好きな俺が断る理由が見つからない。
現地スタッフと別れ、2人でタクシーに乗り込む。彼は中国語もしゃべれるから困ることは何もない。
ナイトマーケットにつくと、タイミング悪くどしゃ降りの雨が。
傘をさしながらマーケットを歩きまわる。彼が色んな食べ物を進めてくるからもうお腹いっぱい、破裂しそうだ。
なんだかんだで一回り、彼はもうひとつのマーケットを見てみよう。 そこにはうまい餃子屋があるんだと言う。
雨の中タクシーを捕まえ、いざ移動!
タクシーに乗り込んですぐ彼は運ちゃんと話込む。
もちろん俺には彼らが何をしゃべっているのかわからない。
‘運転手がとてもおいしいちまき屋があるから行ってみろだって。 あとそこのスープ。絶対飲んでみてだって。’
どうやら俺が日本から来ていてまだあまり台湾を知らないからどんなおいしいものがあるか、どこに行けば良いか、そんな話をしていたらしい。
彼らはずっと話ている。 壊れたラジオのように。
雨がどんどんひどくなり、雷も鳴り出した。
同僚が突然英語をしゃべる。
‘今彼と話してたんだけど、ここから40分くらい行った所に日本人も良く行く、すごい刺身がおいしいとこがあるらしいよ。
安くて、トロがすごくうまいんだって。 今度来た時は絶対行ってみてくれだって。 彼が今そのあたりに住んでるから、今度来たら連絡してくれだって。 彼が招待してくれるって。
台湾の人は何でみんなこんなやさしいんだろうな。
彼がこれからそのちまき屋に行ってくれるんだけど、食べてる間、メーター止めて待ってるって。 だからそれなら是非一緒に食べようよと誘ったよ。彼すごく良くしてくれるし。’
どうやらシンガポールの同僚がタクシーの運ちゃんの親切な所に随分感動したようだ。
そんなこんなで3人でちまきを食べることに。
タクシーの運ちゃんは英語しゃべれないから同僚が全て通訳。
ちまきを食べながら家族の話や食べ物の話をした。俺がここのちまきすごくうまいよ、と言うと彼はうれしそうな顔をした。
‘今台湾の屋台でさっきあったタクシーの運ちゃんとシンガーポールの同僚とちまき食ってる。 なんか夢のような展開だな~’
そんな風に思った。
昨日のおっさんといい、今日のタクシーの運ちゃん。わずか2日の間にこの国の暖かいもてなしを味わった。
こんな事があるとやっぱり今度は俺が外国から日本に来た人には同じように暖かく迎えてやらないとな~と思う。
今日もそんな出会いがあった。
タクシーの運ちゃんとちまき。