●立ち食いそば
今週末は実家の御殿場に。
帰りの電車のチケットを買おうと御殿場駅に行ったが、腹も減っていたので、そういえば、 とばかりにあの店に。
その店とは、俺が高校の時、学校帰りに友達とよく立ち寄った駅前の立ち食いそば。
当時はその味がとてつもなくうまく感じ、俺の夢はいつか二杯立て続けて食うことだった。
(おこづかいの都合でその当時は実現したことはなかったけど、今ならそれ以上食べられるおこづかいがあるんだけどね。)
お店に入る前にいつものおばちゃんの顔が浮かんだ。 なんだかんだ10年近く来てないけど、まだあのおばちゃんは働いているのかな?
お店に入るとお客は俺だけ。 厨房には2人のおばちゃんがいるけど、あのおばちゃんじゃなかった。
‘ 天ぷらそばください!’
そばが出てきて早速味わうが、これがあの時と同じ味なのかは分からなかった。
(でもおいしかった)
食べながら、たれてくる鼻水をすすりながら、あのおばちゃんやっぱりもう働いてないのかな~、 このおばさんたちにきいてみようかな~、なんて考えていた。
もし聞いてみて‘ XXさんは何年前に亡くなってね... ’
なんて話しになったら良い気持ちしないし、まぁ いいか、聞かなくて!
そう決めるとつゆを飲み干すことにした。
近くにあったティッシュで鼻をかみ、さぁ出ようと思ったんだけど、やっぱり気になって。
‘ あの、 すみません、 以前ここで働いてたおばさんは今はもう働いてないんですか~?’
‘ えっ だれのことだろ、小山さん?’
‘ いや、名前は知らないんですけど、駅が改装される前から働いていたような...’
‘ あっ じゃ 小山さんだ、 あの身体が弱そうな人でしょ? ’
( えっ なんかいやな予感が。。。)
でもおばちゃんは続けた、
‘小山さんならもうやめちゃったけど、元気でいるよ。 あなた学生の頃にここ良く来たんでしょ? ’
‘ はい、 高校の帰りに良く来て。 ちょっと賞味期間がすぎちゃった弁当とかそのおばちゃんがくれたりしたんです。 今日は久しぶりに食べたくなって。 またきます!’
またティッシュをもらい店を出た。
やっぱり聞いといてよかった。